海岸で多くのプラスチック漂流ごみを見れば被害者意識を持ちますが、1人当たりプラスチック容器包装の廃棄量を国別で比較した場合、日本はアメリカに次いで2番目に多く年間約32キログラムに相当との事です。私たちは”多くのプラスチックを使い廃棄している”という自覚を持ちたいと思います。
私たちが出来る事のひとつは、「プラスチックのゴミを出さない」というシンプルな事だと考えます。止むおえず使ったら必ず汚染の無いリサイクル(廃棄)ルートに乗せる事も重要です。また、上流から解決することが一番の効果があり、普段の生活(消費活動)から、プラスチックを使わないお店を選ぶこと等が重要になります。皆さんがいつも行くお店(スーパーマーケット)の「プラスチック調査」へ参加してみませんか?
私たちも会員として連携している京都のNPO法人環境市民は2022年の京都調査から始め、2023年に第一回の全国調査を実施。2024年に次いで2025年の今年も調査を開始しています。QRコードから、スマホで少しの質問に回答するだけの簡単なものです。ぜひ、ご参加ください。(パソコンからの入力、紙版も用意されています)
https://kankyoshimin.org/market-research/afer-2025/
https://horitakahiro.sakura.ne.jp/2025/09/15/b/
◆もっと知りたい方へ
米コロンビア大学の研究チームは、「1リットルのペットボトル飲料水には平均24万個の微小なプラスチックが入っている」との調査結果を発表しています。すでに汚染は私たちに迫っています。生活を見渡せばプラスチック製品に囲まれ、確かに利便性をもたらしているプラスチック製品ですが、どう向き合えば良いのでしょうか。
参考:日本人のプラごみ廃棄量は世界2位。国内外で加速する「脱プラスチック」の動き(2022.09.30)
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2022/79985/sustainable
法的な拘束力のある国際条約(国際プラスチック条約)の制定を目指した会議が重ねられています。当会の中地重晴理事も現地へ行き、5回目の国際会議が昨年韓国で行われましたが、残念ながら、被害の多い国々と生産をしている国々の意見は合意に至りませんでした。(交渉は継続中です)
参考:世界のプラごみ規制へ条約の早期実現を 海洋汚染対策は待ったなし(2024.12.13)
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/review/20241213_e01/index.html