「豊かで災害に強いふるさとの森づくり基金」現地視察・交流会に参加

くまもと未来ネットでは、一般社団法人くまもとSDGs推進財団の設立を支援して来ました。この財団は、社会課題の解決のために、社会課題ごとの基金を立上げ、そこへの寄付から、それぞれの課題に対して活動する市民団体への助成を実施しています。(未来ネットの理事数名は立上げ後も理事や評議員として参加しています)
https://kspf.or.jp/

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財団では今回、先の球磨人吉豪雨災害について、その大きな要因のひとつである、球磨川周辺の森林地帯の問題(放置された森、皆伐と大規模林道、等)へ取組む、2つの団体への助成を実施しましたが、その中のひとつ「城内森林生産組合」の実施後の現地視察と活動報告会が5/26に行われましたので参加しました。
https://www.facebook.com/events/s/463928149362768/

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参加者は山江村物産館「ゆっくり」に集合し、一旦地域の公民館へ移動。簡単な自己紹介の後、さっそく「城内森林生産組合」の代表・松本さんのご案内で現地へ向かい、助成を元に造成が行われた小規模の”崩れない”林道を視察しました。

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球磨人吉豪雨災害後の衛星写真や、現場をくまなく歩いて調査された結果、大規模な伐採(皆伐)のために無理に作られた林道が起点となって山の崩壊が起き、土砂や根付きの木々が支流へ流れ込み、それらが被害を大きくしていました。そんな林業ではなく、ユンボを自在に操りながら広くなく“崩れない”林道を縦横に作っていきます。育った木を選択的に伐採して出していく事で、持続可能な林業の継続を目指します。「自伐林家」がキーワードです。

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現場に入ると、しっかりとした林道が造成されていました。林道造成時に用いる材木を周辺から使うので、やや明るい森になり、森林の伐採管理がやり易い様に見えました。崩れやすい所には現場周辺の石や木材(根付き)を埋めて強化し、雨水の流れを読んで雨道を作りながら林道を延伸していきます。この活動の広がりが、林業の転換点となり、豊かで災害に強い森に育つ事を願っています。

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熊本県民は平成17年4月より、「水とみどりの森づくり税」が導入されています。その目的には「水とみどりの森づくり税は、森林の現状を県民の皆様に御理解いただき、森林の持つ水源かん養、山地災害の防止などの公益的機能の維持増進を図るための税です」とあります。
◇皆さんの協力で森林が守られています~熊本県水とみどりの森づくり税~
 https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/90/1880.html
また、税の使いみちとしては、水源涵養機能などを発揮するための森林づくり/森林の重要性を伝え、森林を守り育てるための担い手の育成/森林と木材を活かした地域・景観づくり、が例示されています。
◇水とみどりの森づくり税を活用したこれまでの取組み
 https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/90/87517.html

今回の様な森を守る小規模の活動も、まさにこれらの税からの支援に該当すると考えます。現地確認後の報告会・交流会では、参加者の方から、「少額の支援で短期間に約500mのしっかりとした林道が出来ていた」とのコメントもあり、広がりの可能性や効果が垣間見えたと思います。林業関係者の高齢化や人手不足などを考慮いただき、関係書類の煩雑さを簡便にしてハードルを下げ、今回の様な取組みの広がりをぜひ支援していただきたいと願います。また、くまもとSDGs推進財団では、本基金は継続募集としています。皆様のご支援をいただければ幸いです。

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◆豊かで災害に強いふるさとの森づくり基金(寄付募集)
 https://congrant.com/project/kumamoto/8893

◆助成団体紹介:城内森林生産組合
 https://kspf.or.jp/1466/

◆助成団体紹介:球磨川流域保林グループ
 https://kspf.or.jp/1457/