水俣・福岡展2023が開催されます(10/7~11/14)

minamata fukuoka2023

水俣・福岡展2023が6年ぶりに開催されます。マイクロプラスチック(ナノプラスチック)問題、それによる環境ホルモンの汚染などが懸念される現在、多くの方々がご参加いただけます様に。

https://npo.minamata-f.com/fukuoka2023/

主催者の連絡から引用します。

私たちにできることは

 13年前のこと、私たちは前の年から「水俣•明治大学展」の準備に追われていたが、いよいよチラシ制作に 取りかかる直前、この開催の発案者である学長の土屋恵一郎さんの要望で、石牟礼道子さんに水俣展への言 葉をいただくことにした。日に余裕もなかったのでお電話すると、1日、2日考えさせて欲しいとおっしゃる。 無理からぬことである。石牟礼さんは執筆活動を続けていたものの、すでにパーキンソン病の診断を受け、 ペンをにぎる手も不自由になっていた。2日後の夜のお電話で、書き取って下さいと言われて一気にお話しに なった。それを翌日、校正紙にしてFAXすると、お電話で数ヶ所の修正を伝えて下さった。仕上がった原 稿を読み返すと、それは身に余る水俣展への讃辞であり、患者さんとともに歩んで来られた石牟礼さんなら ではの言葉であった。
世界のあちこちで合法的な大量人殺しが横行する一方、国内では隣人に無関心であることがスマートであるかのような心の病層がはびこる中でも、否、であるからこそ「水俣・福岡展2023Jに多くの方々がご来場いただけるように願う。私たちがこの世のためにできることは少ないのだから。
 この石牟礼さんの言葉をお読みいただくことから、6年ぶりの水俣展にご参加、ご助力下さいますようお願いいたします。
2023年8月9日 水俣フォーラム 実川悠太

人間存在の極限に 作家石牟礼道子

 あれからどれくらい経ちましたでしょうか。
 初めて患者さんにお会いしたときから、私はもう本当に魅せられてしまいまして、なるべく同じ 共同体の中にいるようにしてまいりました。あの方たちのお心の、そのほんの一端を少しわかりかけてきたという気もしまして、いろいろ書いてまいりましたが、満身創痍で東京に駆けのぼった川本 (輝夫)さんも、田上(義春)さんも(杉本)栄子さんも亡くなられてしまった。しかし、ここで何があっ たか、どんなむごいことがあったか。あの会社や国がどんな仕打ちをしたのか、患者さんたちがどんなに健気に立ち向かって行かれたか、ここには人間存在の極限がひらかれておりました。
 最近、新たに何万人の患者が出てきたと言われておりますけど、この方たちもずっと以前から病んでおられた。ただご自身のことには目をつぶってこられたんです。もっと重いご両親やご兄弟の お世話をしてこられた方がたくさんいらっしゃる。ですから、まだまだ語られていないことがたくさん埋もれているのですが、私もこのように(文字を)書くのも、なかなか大変になってしまいました し、(記録映画監督の)土本(典昭)さんも、(公害研究者の)宇井(純)さんももういらっしゃいません。原 田(正純)先生も、ご病気をかかえておられます。
 しかし、「水俣展がある」と思うのです。あそこに行けば、患者さんたちに会っていただけると。「死ぬに死ねない」とおっしゃっていた方ばかりですから、ご遺影となられても一人一人の方にお話いただける。この世とは、人間とは何か。患者さんたちの遺言です。
 心を澄ましてお聞きとり下さる方が、まだまだたくさんおいでになると私は思っているのですが。(談)

開催にあたって

水俣病は海外でも知られる大規模な環境汚染事件です。その発生に人類が気付いてすでに70年近くになりますが、現在でもなお解決したとは言えません。それは、第一に汚染地域の全住民健康調査さえなされないまま補償をめぐる争いが続くからであり、第二にこの事件同様の加害構造と被害の放置拡大を指摘される事態が福島においても続いているからであり、第三に原因物質の有機水銀による健康影響が次世代を含む全世界で危惧される状況にあるからです。このような中で私たちは、30年近く前から水俣病についての展覧会を全国各地で続けてきましたが、この事件の舞台となった南部不知火海沿岸から遠くない福岡の地で、コロナ禍が収束を迎えたこの時期、10年ぶり2度めの水俣展を開催します。被害民の言葉と姿にあふれる会場で、そのメッセージをどうぞお受け取り下さいますようお願い申し上げます。  2023年7月 水俣フォーラム

 

開催概要

会期:2023年10月7日[土]~11月14日[火](水曜休館)
時間:午前9時30分~午後6時(金・土は8時、最終日は4時まで)
会場:福岡アジア美術館 [展示] 7階 企画ギャラリー [ホールプログラム] 8階 あじびホール
   福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8階
   TEL:092-263-1100 JR博多駅より地下鉄「中洲川端」6番出口前
※会期後半は混雑が予想されますので、ゆったりご鑑賞いただける前半のご来場をお勧めします。

主催:認定NPO法人 水俣フォーラム
共催:西日本新聞社
後援:福岡県・福岡市(展示のみ)・水俣市・福岡県教育委員会・福岡市教育委員会(展示のみ)・朝日新聞社・毎日新聞社・熊本日日新聞社・NHK福岡放送局・九州朝日放送・RKB毎日放送・TNCテレビ西日本・FBS福岡放送・テレQ・共同通信社・時事通信社
特別協賛:グリーンコープ
協賛:九州大学大学院人間環境学府・西南学院大学ことばの力養成講座・九州大谷短期大学・熊本大学人社系国際研究センター学際領域・福岡県生協連・労協ワーカーズコープ九州・福岡・佐賀民医連・雁の巣病院・チェルノブイリ医療支援ネットワーク・つながろう・アースフレンズ・部落解放同盟福岡県連合会・人間学研究会・連合福岡・自治労福岡・福岡県教組・福岡県退職教職員協会福岡支会・カトリック福岡司教区・福岡バプテスト連合社会委員会・真宗大谷派九州教区・浄土真宗本願寺派栗田山覚永寺・創価学会平和委員会・つくしの観光バス・グリーンクラブ・ティグレフォーラム・アミタホールディングス・エックス都市研究所・環境構想研究所
協力:福岡アジア美術館
内容:パネル・実物の展示、講演会・映画上映会など毎日開催(録画配信あり)、水俣病ブックフェア、水俣物産展など
チケット:
一般=当日1,200円、前売1,000円、10枚つづり券8,000円、フリーパス10,000円
大学生以下=当日600円、前売500円、10枚つづり券4,000円、フリーパス5,000円

公式Web Site:https://npo.minamata-f.com/fukuoka2023/