ソーラーシェアリングへの取り組み

これまでと変わらない農業収益に、プラスで安定収入を

 「農業を継続しながら、他での安定収入を得られるようにしたい」と研究開発が行われ、既に日本各所で導入されているのが今回の「ソーラーシェアリング」です。農地の上に隙間の空いた太陽光パネルを設置することで、農作物の生育や収穫量などに全く影響のない形で農業をしながら太陽光発電を行うことができます。もちろん作物にもよりますが、生物には「光飽和点」というものがあり、太陽の光を浴び過ぎても生 育はそれ以上は進みません。なので、太陽の光を少しくらい遮っても問題ないんです。

 去る9月上旬、実際にソーラーシェアリングを導入されている山口県の農家さんを訪問させていただきました。 2反強の田んぼに発電出力 49.5kW の太陽光パネルが設置されています。パネルの下も、パネルの無いところも変わらぬ生育。農作業もやりやすいとのこと。
 しかし、ソーラーパネルの設置にはもちろん資金が必要となります。そこで今私たちが推奨している方法が、「農家の資金負担ゼロ」で賃料として毎年収益を得ていただく仕組みです。資金調達や各 種申請業務、工事の手配等は私たちが行います。農家の方々にはこれまでと変わらない農業収益にプラスして賃料収益を同時に得られるようにします。継続的な支援としてこの「ソーラーシェアリング」の仕組みづくりも応援していただけると幸いです。

事務局/西村多美

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今春の田植え風景

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