星山商店による山都町への産業廃棄物処分場計画があり、産廃処分場(廃棄物処理)の問題を調べていたところ、上記の問題とは別に、熊本県の上益城郡5町(益城町、嘉島町、御船町、甲佐町、山都町)と「益城、嘉島、西原環境衛生施設組合」、「御船町甲佐町衛生施設組合」、「御船地区衛生施設組合」で構成する「熊本中央一般廃棄物処理施設整備促進協議会」では、地域の一般廃棄物の処分場建設が検討されていました。
益城町や山都町のホームページには、最終候補地の決定の記事が掲載されています。
一般廃棄物処理施設の最終建設候補地を決定しました(益城町:2018/6/20)
https://www.town.mashiki.lg.jp/kiji0032583/index.html
『一般廃棄物処理施設の最終建設候補地が決定しています』(山都町:2021/3/9)
https://www.town.kumamoto-yamato.lg.jp/kiji0033117/index.html
◆候補地決定の資料の冒頭には、以下の記載があります。
「熊本中央一般廃棄物処理施設整備促進協議会」(以下「協議会」という)では、昨年6月、民意及び専門的見地から建設候補地を評価するため、地域住民及び有識者等から構成される諮問機関「熊本中央新施設建設候補地評価委員会(以下「評価委員会」という)」を設置しました。
その後、評価委員会において評価方法・基準等を決定し、公募・推薦によりご応募いただいた建設候補地10箇所の適性評価が行われ、今年1月にその結果について協議会が答申を受けました。
最終建設候補地の選定にあたっては、評価委員会の答申内容を最大限に尊重し、併せて本事業にとって必要不可欠である地域住民や地権者との合意形成の難易度などを踏まえ総合的に検討を行った結果、このたび公募により応募いただいた中から、5月17日の協議会において、「古閑原、古閑迫地区(御船町大字上野)」を最終建設候補地として決定いたしました。
しかしながら、建設予定地の御船町上野で行われた住民説明会では、自治体(関係機関)が直接運営するのではなく、民間事業者(廃棄物処理国内大手の大栄環境(大阪)と、県内リサイクル大手の石坂グループ(熊本市))への委託であり、また、地域の一般廃棄物のみではなく、広域の産業廃棄物(民間企業、医療系廃棄物を含む)も受け入れる計画である事が明らかにされ、住民からの疑義が出ていました。(新聞記事を参照)
事業の概要図(要約資料から)
上益城5町のごみ焼却施設、民間主体に整備・運営 産廃も受け入れ(熊日:2021/9/29)
https://kumanichi.com/articles/412557
上益城5町の民間ごみ処理施設計画 熊本県御船町で初の住民説明会(熊日:2021/12/22)
https://kumanichi.com/articles/504935
◆環境配慮書の縦覧と意見募集(パブリックコメント)の開始(期限:2023/2/24)
熊本県の環境審査(アセスメント)へ計画「(仮称)上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業」が掲載され、環境配慮書の縦覧と意見募集(パブリックコメント)が始まっています。本件は一般廃棄物の処理検討から始まりましたが、結果、広域の産業廃棄物を受入れる方向に変容し、配慮書では、経緯は一般廃棄物対応が記載され、施設事業内容では産業廃棄物メインになっていると感じます。また、いまのところ最終処分場の計画はありません。影響のある地域住民・関係者の方々は環境配慮書を確認し意見をお寄せ下さい。(計画段階環境配慮書(要約書)を最下段へ添付)
(仮称)上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業に係る計画段階環境配慮書の縦覧について
https://www.ishizaka.gr.jp/news/2023/01/24/sym-fives-notice/
熊本県の環境審査(アセスメント)
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/51/#ka_headline_1
(仮称)上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/51/160833.html
計画段階環境配慮書(要約書)
https://www.ishizaka.gr.jp/news/2023/01/24/environmental-impact-statement/
添付のPDFは28MB(上記をクリックして下さい)