8月2日は朝からセミナー「原発ゼロ社会を目指して・私達の課題」への参加とソーラーシェアリングの打合せで、理事4名で東京へ。行きの飛行機から空に富士山が頭を出しているのが見え、事業が順調に進むことを願う。
基調講演は「原発ゼロで日本経済は再生する」城南信用金庫顧問の吉原毅氏(ふじわらつよし)氏。 3.11以降、金融機関で初めて原発反対を公に示した方だ。吉原さんの講演は初めて聞いたが、歴史的な背景から、脱原発・自然エネルギーによる経済成長のロジックまで、金融機関らしく理論明快である。スピード感ある話だったが、まだまだ多くの話が控え時間が足りないほどであった。
脱原発セミナー基調講演の様子
午後からのシンポジウムは原発を立地している自治体から実際に活動している方々(茨城県東海村・恵利りつ氏、新潟県柏崎市・池田千賀子氏、静岡県浜岡市・伊藤実氏)を迎え、 ISEP(認定 NPO 法人環境エネルギー研究所)所長の飯田氏をコーディネーターに、「原発立地自治体の課題」として運動の経緯や原発立地自治体が抱える問題が議論された。脅しなどに耐え活動を続けられ、今からは使用済み核廃棄物や廃炉の問題が続く。大変な事だ。
夕方からソーラーシェアリングの打合せで協働先の ISEP事務所を訪ねる。東京は快晴で容赦の ない日光が降り注ぎ、歩くと汗→列車で冷え→歩くと汗→ Cafe 休憩で冷え、の繰り返しで参った。事務所までの道すがら、岡本太郎氏の”顔”作品が展示されていた。先の基調講演の中で、大阪万博(当時)の原子力による発展というテーマに対し、岡本太郎氏は反対しておりそれが太陽の塔のモチーフであったと聞き、偶然だったが縁を感じる。
協業先の事務所はなかなかカッコ良い。一階はワークシェアリングも兼ねていて、海外からのインターン学生がたむろしていた。私達もこんな事務所を目指したいと思う。
ISEPさん事務所
その後、 ISEP 飯田さんの計らいで、本日の基調講演をされた城南信用金庫顧問の吉原氏に表敬訪問をすることになった。よくドラマで見るような重厚な家具が置かれた応接室で緊張しながら、くまもと未来ネットの活動概要を伝え、城南信用金庫の活動ポリシーを伺った。「これからの銀行は企業を育て社会活動をする会社になるのです」と言われた事が強く印象に残った。
理事/井上 智
城南信用金庫さんと
※くまもと未来ネットは、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。示したアイコンは記事に関連したSDGs 17の目標からの引用です。